佐賀県白石町の外壁塗装・屋根塗装専門店、株式会社キスです。
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今回のブログを執筆させていただくのは、外装劣化診断士の木須です。
外壁塗装における「付帯部」とは、外壁そのものではないものの、建物の外装に関係するパーツや部位を指します。
これらの付帯部も外壁と同じように日常的に雨風や強い紫外線にさらされているため、劣化が見られるようになります。
そのため、外壁塗装のタイミングで同時に塗装するのが一般的です。
代表的な付帯部は以下のような箇所です。
● 軒天(のきてん)
軒天とは、屋根の下側、外壁の上にある天井部分です。
軒天は日光や雨風の直撃を受けにくいものの、湿気がたまりやすく、カビや藻が発生しやすい場所です。
カビや藻が発生すると塗膜を劣化させる原因となります。
そのため、美観や耐久性を保つためにも、定期的な塗装が必要です。
● 破風板(はふいた)・鼻隠し
破風板は、屋根の端に取り付けられる板で、風雨の侵入を防ぐ役割を担っています。
また、鼻隠しは雨樋(あまどい)が取り付けられる部分を隠す板材です。
破風板や鼻隠しは屋根の先端部にあることから、太陽光や雨風などの影響を受けやすく、ひび割れや塗膜の膨れ・はがれなどの劣化が進行しやすい傾向にあります。
素材はケイカル板や木材、窯業系で作られていることが多く、それを保護するためにも塗装は欠かせません。
劣化を放置すると、雨水が建物内部へ侵入してしまい、雨漏りなどのリスクが高まるため、塗装による補修が必要です。
● 幕板
幕板とは、デザイン性を加えるために1階と2階の間に取り付けたり、縦向きに施される板のことです。
幕板もひび割れや塗膜の膨れ・はがれなどの劣化が進行が進行すると、雨漏りを誘発する恐れがあります。
そのため、幕板が劣化している場合は、外壁と同じタイミングで補修するのが一般的です。
● 雨樋(あまどい)
雨樋は屋根から流れる雨水を集め、地面に排水する設備です。
塗装が剥がれると劣化が早まり、割れや穴が空いてそこから雨水が漏れることもあります。
大雨が降ると雨樋から雨水が吹き出し、破損の原因になるため、適切なメンテナンスが必要です。
塩化ビニール製の雨樋の場合は厚さが薄いため、劣化すると割れやすく破損しやすい傾向にあります。
天敵である紫外線から素材を守るためにも、塗装で保護することが大切です。
また、金属製の雨樋の場合は塗装をしないとサビが原因で腐食してしまう恐れがあります。
● 雨戸・戸袋・シャッターボックス
雨戸や戸袋、シャッターボックスは、外壁に隣接する部分であり、劣化すると外壁全体の美観を損なう要因となります。
素材もスチール製が多く、サビが発生しやすいため、塗装による防錆効果を維持する必要があります。
なお、素材がアルミの場合、塗装は要りません。
● 庇(ひさし)・出窓の天板
庇や出窓の天板は、出入り口や窓の上に設置される小さな屋根で、雨風や日光から建物を守る役割を持ちます。
これらも風雨にさらされて劣化するため、塗装による保護が不可欠です。
�A 付帯部の塗装が必要な理由
外壁だけでなく、付帯部も塗装が必要な理由は、建物全体の耐久性と美観を保つためです。
具体的な理由は以下の通りです。
● 劣化の防止
付帯部は外壁同様、雨風や紫外線の影響を受け、経年劣化が進みます。
特に、破風板や鼻隠し、雨樋などは風雨にさらされやすいため、塗装が劣化すると木材の腐食や金属のサビが進行します。
劣化を放置し続けた場合、さらに大きな補修が必要になる場合もあり、塗装では手が負えずに交換工事になる可能性さえあります。
早めに塗装工事を行い、長持ちさせた方が長い目で見るとお得です。
塗装によって付帯部までしっかりと保護し、耐久性と高めることで、劣化を防ぐことができます。
● 美観の維持
外壁塗装と同時に付帯部まで塗装する理由の一つに、全体の美観が挙げられます。
外壁や屋根を綺麗に塗装すると、塗装していない付帯部の劣化や汚れがことさら目に付くようになります。
そこで同時にに塗装し、細部まで丁寧なメンテナンスを行うことで、建物全体のバランスをとることができます。
● 機能性の維持
付帯部には、建物の機能を保つための重要な役割もあります。
例えば、雨樋が適切に機能しないと雨水が建物に侵入し、外壁や基礎部分が劣化する原因になります。
また、破風板が劣化すると、風雨が屋根の下に入り込み、建物内部の劣化を早める恐れがあります。
塗装によってこれらの付帯部の機能を維持することが重要です。
�B H様邸の付帯部塗装の流れ
付帯部の塗装は、外壁塗装と同様に、しっかりとした手順を踏むことが大切です。
1. 下地処理
付帯部の表面にたまった汚れやホコリ、カビなどを高圧洗浄やブラシでしっかりと除去します。
また、ひび割れやサビがある場合は、補修やサビ落としを行い、塗料がしっかりと付着するようにします。
下地処理を丁寧に行うことで、塗装の仕上がりや耐久性が大きく向上します。
2. 上塗り1回目
使用する塗料メーカーによって定められている基準に則って施工していきます。
上塗りは通常2回塗りが推奨されており、1度目の塗装が完全に乾いてから2度目を塗ることで、より耐久性の高い塗膜を形成します。
上塗り1回目を終えた後は、指定されている乾燥時間を守り、完全に乾くのを待ちます。
3.塗装2回目
上塗り1回目に問題がないことを確認した後、2回目に入ります。
一箇所一箇所丁寧に作業し、ムラなく綺麗に仕上がりました。
上塗りを2回に分けて行うことで、塗装が均一になり、がれにくくなります。
仕上がりの美しさはもちろんのこと、厚みのある塗膜が形成され、保護機能も高まりました。
また、今回はグレー系の外壁色に合わせ、付帯部にはブラック系を使用したことで、より引き締まった印象になりました。
弊社では腕の確かな職人が全工程において責任を持ち、プロの仕事をしております。
付帯部は建物の構造や機能を保持するためにも重要な部分です。
付帯部まで抜かりなくメンテナンスすることで、建物全体の美観と耐久性も高まります。
適切な塗料を選び、正しい手順に則って施工することで、付帯部の劣化を防ぎ、建物全体の寿命を延ばすことができます。
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