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今回のブログを執筆させていただくのは、外装劣化診断士の木須です。
小城市H様邸の幕板塗装

建物の外観において、装飾性や機能性を兼ね備えた「幕板(まくいた)」は、外壁の中でも目立ちやすく、劣化の影響を受けやすい部材のひとつです。
幕板とは、主に外壁の1階と2階の間や、バルコニー下端、破風板の代わりに使われる横長の部材で、外壁にアクセントを加えるデザイン的要素として多くの建物に採用されています。
しかしながら、幕板は雨水が溜まりやすく、紫外線にも直接さらされるため、塗膜の劣化や水分による腐食、割れなどが起きやすい部位です。
したがって、美観の維持や住まいの耐久性を保つためにも、定期的なメンテナンスが欠かせません。
そこで今回は、幕板の役割や塗装の目的、素材や施工の流れなどを詳しく解説してまいります。
@「幕板(まくいた)・帯板(おびいた)」とは?
幕板は帯板とも呼ばれ、デザイン性を加えるために1階と2階の間に取り付けたり、縦向きに施される板のことです。
A. 幕板の役割
◆ 美観や意匠性
幕板は外壁材の継ぎ目の目地を隠したり、外壁の色分けやアクセントにするなど、主にデザイン性を目的とした役割を担っています。
例えば、1階と2階で異なるデザインや素材の外壁材を用いると、仕上げ面のズレや段差が目立ってしまいます。
そこで幕板を取り付けることにより見た目が整い、違和感を解消することができるのです。
また、幕板により建物に水平ラインを作り出すことで、視覚的なアクセントにもなります。
幕板と外壁色の色を使い分ければ、その対比により立体感を演出することも可能です。
さらに、幕板の水平ラインは自然と視線を導き、建物の高さを強調する効果が期待できます。
◆ 雨垂れ対策
屋根から流れ落ちる雨水が2階から1階の外壁を直接伝うと、水分が浸透して外壁材の劣化を早めたり、筋状の汚れが目立つ原因となります。
そこで幕板を取り付けることで、雨水の流れを遮断し、雨水が建物内部に入り込むのを防ぐことができるのです。
建物の健康状態を保つ上で最も大切なのが、防水性です。
そのことから、幕板による雨垂れ対策は、建物の耐久性を保つ上で重要な役割を担っていると言えます。

B. 幕板は劣化しやすい
幕板は建物の中でも特に劣化が進行しやすい部材です。
外壁の上に取り付ける部材であることから、幕板部分は外壁面よりも少し出っ張った状態となります。
外壁のように平らな面であれば雨水は流れ落ちていきますが、幕板は突き出しているため、雨水が流れ落ちません。
そのため、幕板の上部に雨水が溜まってしまい、浸水しやすくなってしまうのです。
浸水すると湿気によって素材の劣化が進行したり、水分の蒸発時に塗膜が弱ってしまう恐れが出て来ます。
それらが積み重なり、ひいては幕板の膨れや剥がれに繋がります。
さらに、幕板の塗膜や周りのシーリングが劣化すると、割れやヒビが発生し、雨漏りを誘発する可能性も懸念されます。
幕板は雨風や太陽光の影響を受けやすく、劣化の進行も早い傾向にあります。
その上、外観の中でも目立つ部位であることから、劣化の状態も人の目に付きやすいです。
美観の維持はもちろん、建物を保護するためにも定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
幕板の傾きや劣化状況などをチェックし、雨水の侵入経路を作らないことで建物の寿命を延ばすことができます。
C. 幕板の種類と特徴
◆窯業系
◆金属製
◆樹脂系
◆木材
D. 屋根塗装・外壁塗装と同時にメンテナンスを
外壁の高い箇所にある幕板をメンテナンスをするためには、足場を設置する必要があります。
そのため、屋根塗装・外壁塗装のタイミングで同時にメンテナンスするのがおすすめです。
一斉に行うことで足場代費用を節約できますし、建物全体の美観と耐久性を一気に向上させることができます。
E. 幕板のメンテナンス方法
◆ 劣化が軽度の場合はケレン作業と塗装
幕板は紫外線や雨風の影響を受け、徐々に表面の塗料が劣化していきます。
色褪せや塗膜の剥がれなどの症状が現れたら、塗装が必要なサインです。
劣化が軽度の場合、緊急性は低いですが、ただの色褪せや剥がれと思って放置していると、みるみる進行いきます。
幕板も劣化が深刻化すると、雨漏りを誘発する可能性が出て来るため、早めに手を打ちましょう。
そうすることで、事態が大きくなるのを防ぎ、補修工事の費用も抑えることができます。
具体的なメンテナンス方法としては、ケレン作業と再塗装で仕上げるのが一般的です。
まずはケレンと言い、紙やすりなどで古い塗装や汚れ、サビを落とす作業を行ってから塗装に移ります。
ケレン作業を施すことによって塗装する箇所の表面が凹凸がなくなり、塗料が綺麗に密着します。
塗り面が均一になる上、塗装が長持ちするようになることから、工事において欠かせない工程です。
◆ヒビ割れにはシーリング処理を
塗膜の剥がれに留まらず、ヒビ割れや欠けが生じている場合は、塗装前にシーリング処理を施し、表面を平らにする必要があります。
シーリング処理とは、ペースト状の充填剤で隙間を埋める作業のことを言います。
処理後、上述のようにケレン作業を施したら同様に塗装に入ります。
補修箇所によってはハケを使用して念入りに塗るのがポイントです。
◆割れや欠けは幕板の交換が必要
幕板が割れたり欠けたりしている場合は、ケレン作業やシーリング処理では手に負えません。
修復不可能であることから、幕板自体を交換する必要があります。
まず、割れや欠けが生じている箇所の幕板を取り外し、新しい幕板を専用の釘で固定して取り付けます。
面ごと交換すれば、既存の箇所との切れ目は目立たなくなります。
F. H様邸の破風板塗装の流れ
幕板の塗装は、外壁塗装と同様に、しっかりとした手順を踏むことが大切です。
① 下地処理
まずは幕板の表面に溜まった汚れやホコリなどを高圧洗浄やブラシでしっかりと除去します。
続いて、ケレン作業にて旧塗膜を取り除き、塗料がしっかりと付着するようにします。
旧塗膜を完全に除去しなければ、密着が悪くなり早期の剥離に繋がります。
下地処理を丁寧に行うことで、塗装の仕上がりや耐久性が大きく向上するのです。
② 上塗り1回目
使用する塗料メーカーによって定められている基準に則って施工していきます。
上塗りは通常2回塗りが推奨されており、1度目の塗装が完全に乾いてから2度目を塗ることで、より耐久性の高い塗膜を形成します。
上塗り1回目を終えた後は、指定されている乾燥時間を守り、完全に乾くのを待ちます。
③ 塗装2回目
上塗り1回目に問題がないことを確認した後、2回目に入ります。
一箇所一箇所丁寧に作業し、ムラなく綺麗に仕上がりました。
上塗りを2回に分けて行うことで、塗装が均一になり、剥がれにくくなります。
仕上がりの美しさはもちろんのこと、厚みのある塗膜が形成され、保護機能も高まりました。
弊社では腕の確かな職人が全工程において責任を持ち、プロの仕事をしております。
E. まとめ
幕板のメンテナンスは、建物の防水性や耐久性、意匠性を保つために欠かせません。
幕板は特に雨水が溜まりやすく、構造上傷みやすい箇所であるため、劣化を放置すると建物全体に悪影響を及ぼす可能性が出て来ます。
適切な時期に、屋根塗装や外壁塗装と合わせて幕板の状態も確認し、必要であれば塗装・補修を行うようしましょう。
それが美しく安心できる住まいを維持する鍵となります。

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